ノンビリと紅葉を楽しむ


暑い夏も過ぎ去り、朝晩はすっかり過ごしやすくなってくると、
青々とした木々の葉も赤く色づき始め、秋の到来を知らせてくれる。

毎年、この時期になると散歩に出かける日が多くなる。

毎日、天気予報で紅葉前線の南下具合を確かめながら、
今日は東に、明日は北にと歩き回って紅葉を探しに出かけると、
あっという間に一日は終わってしまうから不思議だ。

朝になると、いつも使っているお気に入りのリュックに
熱いお茶を入れた水筒と、塩で握ったオムスビを弁当箱に詰め
9時過ぎにバス停へと向かう。

何故なら、朝のラッシュ時を避けるためだ。

場所によっては、もっと早く家を出た方が良い場合もあるが、
「ノンビリ」が信条の私としては、あくせくと出掛けるのは
性に合わないのだ。

よく、紅葉を見に行くことを「紅葉狩り」というが、
語源は平安時代まで遡るらしい。

何でも、当時の貴族は歩き回ることが
恰好悪いと思われていたらしい。

そこで、わざわざ山奥に紅葉を見に行くのに
「狩りに行く」と理由を付けることで、周囲の人間に対して
格好悪さを誤魔化していたとのことだ。

何も、そこまでして紅葉を見に行かなくても良いのではないかと
思わないでもない。

でも、実際に美しい紅葉の景色に出会えた時などは、
確かに当時の貴族が周囲を誤魔化してまで、
紅葉を見に行った気持ちは良くわかる。

一年の中で、私の住んでいる場所の秋はそれほど長くはない。

毎年、天候の関係で必ずしも美しい紅葉を観れるとは限らない。

そういった意味においては、毎年めぐり来る秋は大切にしたい。

さて、今年はどれだけ美しい紅葉に出会えることが出来るか
今からとても楽しみだ。





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